インプラント治療がもたらす体への良い影響について

こんにちは。

名古屋市千種区の歯医者、ちくさ池下歯科・矯正歯科 院長の河村篤志です。

患者さんから「インプラント治療を行ってから食事が楽しくなった」とのお声をいただくことが多くあります。インプラント治療は単なる歯の回復にとどまらず、体全体にさまざまな良い影響をもたらします。インプラント治療を行うことによって噛む力の回復から、顎の骨の健康維持、発音改善まで、多くのメリットがあると言われています。

そこで今回は、インプラント治療によってもたらされる体への影響とその具体的な効果について、詳しく解説していきます。

目次

1. インプラント治療によってもたらされる影響

1.1. 噛む力が回復して、食事が楽しめるようになる

1.2. 顎の骨や噛む筋肉の健康を維持できる

1.3. 歯並びと咬合が安定する

1.4. 周囲の歯への負担を軽減することができる

2. まとめ

1. インプラント治療によってもたらされる影響

1.1. 噛む力が回復して、食事が楽しめるようになる

インプラント治療によって失った歯を取り戻すことで、噛む力が大幅に回復します。

インプラントは顎の骨にしっかりと固定され、天然の歯と同様に機能します。噛む力(咬合力)を回復する割合は、ブリッジや入れ歯よりも優れているという報告もあります。インプラントによって回復した噛み合わせによって、食事のバリエーションが広がり、食事を楽しむことが可能になります。

単純に噛む力が回復するだけでなく、咀嚼効率(食べ物を細かくする能力)も改善することで、食べ物の味がわかるようになり、さらに食べ物の消化もスムーズになることで栄養の吸収も向上します。しっかりと噛む習慣がつくことで顎や舌の筋肉も活性化され、全体的な口腔健康状態が促進されます。食事の楽しみが増すことで生活の質も向上し、体だけでなくメンタルの健康にも良い影響を与えるでしょう。

1.2. 顎の骨や噛む筋肉の健康を維持できる

インプラント治療は、顎の骨の状態を保つために重要な役割を果たします。

歯を失うと、骨が痩せて徐々にボリュームが減ってしまうことがあります。これは、歯を支える役目を失った骨が退縮することと、噛み合わせによる刺激がなくなってしまうことが原因だと考えられています。しかし、インプラントは顎の骨に埋め込まれるため、天然の歯と同様に骨に適切な負荷をかけます。そのため、インプラント治療を行なった部分の骨に刺激が加わり、骨のボリュームが減少しづらく、骨密度が維持されるのです。

インプラントが骨としっかり結合することで、顎の骨の健康が維持されるだけでなく、お顔周りの筋肉も健康を維持することができます。それによって、お顔のたるみやシワを予防することに繋がり、若々しい印象を与えることができるかもしれません。

このように、骨や筋肉の健康維持は、お口の中だけでなく全身の健康にも良い影響を与えると考えることができそうです。

1.3. 歯並びと咬合が安定する

インプラント治療は、歯並びや咬合の安定に大きな影響を与えます。

歯が欠けたり失った状態を長期間放置すると、残っている歯が移動し、歯並びや咬合の乱れが起こると言われています。これにより、咬み合わせの不調や顎関節のトラブルが引き起こされることもあります。また、乱れてしまった噛み合わせを治療することは難しく、他の歯まで手遅れの状態になってしまうかもしれません。

しかし、インプラント治療を行うことで、これらの問題を解決することができます。

インプラントは、失ってしまった歯の位置にしっかりと固定されるため、歯並びや噛み合わせのバランスを維持することができます。また、インプラント治療によって咬み合わせが安定し、顎関節にかかる負担が軽減されることにも繋がります。顎関節の状態が安定することで、インプラントや残された他の歯に無理な力がかからず、更なる咬合の安定に繋がっていきます。歯並びと咬合の安定化は、お口の中の健康だけでなく、食事や会話など生活の質を向上させる重要な要素と言えるでしょう。

1.4. 周囲の歯への負担を軽減することができる

インプラント治療は、周囲の歯に対する負担を軽減し、長期的なお口の健康を促進します。

歯を失った際にブリッジでの治療を選択すると、失った部分の両隣の歯を削る必要があります。削ることで歯が弱ってしまうだけでなく、欠損している部分の咬合力も負担することで、隣接する歯には大きな負担がかかります。入れ歯で治療した場合でも、入れ歯のバネをかけたり、残された自分の歯で噛む癖がついたりすることで、周囲の歯の負担が増加すると考えられています。

一方で、インプラントは顎の骨に直接埋め込まれるため、他の歯を削らずに噛み合わせを回復できるだけでなく、周囲の歯にかかる咬合負担を減らすことで、それぞれの歯の寿命を延ばすことに役立ちます。

インプラントだけでなく、残っている歯に対しても定期的なメンテナンスとセルフケアを行うことで、インプラントの効果が持続し、長期的に口腔内の健康を維持することが可能です。

2. まとめ

いかがでしたでしょうか。

インプラント治療は、単に欠損した部分の歯を補うだけでなく、体全体にさまざまな良い影響をもたらします。

噛む力の回復により食事が楽しめるようになり、顎の骨やお顔の筋肉の健康も維持されます。また、歯並びや咬合の安定、発音の改善によりコミュニケーションがスムーズになります。さらに、周囲の歯への負担が軽減され、長期的なお口の健康が促進されることで、生活の質が向上します。

名古屋市千種区の歯医者、ちくさ池下歯科・矯正歯科では、日本口腔インプラント学会専門医・日本補綴歯科学会専門医・日本顎関節学会専門医の資格を持つ院長が、「見た目も良く、美味しく食べられる」という観点を大切にして、笑顔と全身の健康を守るための治療を行なっています。インプラント治療をはじめ歯に関するお悩みや質問がありましたら、お気軽にお問い合わせください。

私たちは、一人ひとりの患者さまに合った治療方法をご提案させていただきます。

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院長 河村篤志

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