「徹底比較!ワイヤー矯正とマウスピース矯正どっちがいいの?」

こんにちは。

名古屋市千種区の歯医者、ちくさ池下歯科・矯正歯科 院長の河村篤志です。

歯並びを整えるために、さまざまな矯正装置が選択肢として挙がります。中でも、ラビアル矯正(表側矯正)、リンガル矯正(裏側矯正)、マウスピース矯正の3つが代表的です。矯正治療を検討している方の中には、どの矯正方法が自分に合っているのか、迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、代表的な3つの矯正装置について、特徴や利点・欠点を徹底的に比較していきます。自分に合った矯正方法を見つける際の参考になれば幸いです。

目次

  1. 矯正装置ごとの特徴

比較1: 対応できる症例の幅

比較2: 周囲の人に気づかれやすいか

比較3: 虫歯・歯周病のなりにくさ

比較4: 料金

比較5: 治療期間

比較6: 対象年齢

比較7: 来院頻度

比較8: 治療が向いていない方

  1. まとめ

 

  1. 矯正装置ごとの特徴

比較1:対応できる症例の幅

  • ラビアル矯正(表側矯正): 歯の表側に装置を取り付けるため、複雑な歯並びにも広く対応可能です。重度の不正咬合にも適しており、ほとんど全ての症例に適応できる最もオーソドックスな方法です。
  • リンガル矯正(裏側矯正): 歯の裏側に装置を取り付けるため、技術的な難易度が高く、対応できる症例が限られます。軽度から中等度の歯列不正には有効ですが、難症例には適していないこともあります。
  • マウスピース矯正: 軽度から中等度の不正咬合や部分矯正に向いています。抜歯矯正や、重度の不正咬合には不向きなこともあり、その場合はワイヤー矯正に切り替えることもあります。

比較2:周囲の人に気づかれやすいか

  • ラビアル矯正(表側矯正): セラミック製のブラケットや白いワイヤーを選ぶこともできますが、装置が目立ちやすいです。見た目を気にされる方もいらっしゃるかもしれません。
  • リンガル矯正(裏側矯正): 装置が歯の裏側にあるため、ほとんど周りに気づかれることはありません。見た目を気にする方には非常にメリットがあります。
  • マウスピース矯正: 透明なマウスピースを使用するため、日常生活では気づかれることはほとんどありません。見た目の自然さを重視される方には魅力的です。

比較3:虫歯・歯周病のなりにくさ

  • ラビアル矯正(表側矯正): 歯の表側に装置を着けるため、食べ物が装置と歯の間に挟まりやすく、虫歯や歯周病のリスクが高まることがあります。特にブラケット周りに残りやすいため、正しい歯磨きとケアが重要です。
  • リンガル矯正(裏側矯正): 裏側に装置を装着するため、歯磨きがさらに難しくなります。これにより、虫歯や歯周病のリスクが高くなります。歯間ブラシやタフトブラシなど、専用のケア用品が必要です、
  • マウスピース矯正: マウスピースは取り外しが可能なため、通常通り歯磨きができるというメリットがあります。しかし、不十分な歯磨きのままマウスピースを使用すると、歯の表面に汚れが停滞するためとても危険です。

比較4:料金

  • ラビアル矯正(表側矯正): 従来から広く行われている方法で、コストが他の選択肢よりも安価な傾向にあります。治療の範囲や追加装置の有無によって異なることもあります。
  • リンガル矯正(裏側矯正): 歯の裏側に装置を取り付けるための専用の器具を製作する必要があるため、他の矯正方法に比べて費用が高額になります。ブラケットやワイヤーも専用のものを使うため、コストがかかります。
  • マウスピース矯正: 一般的には、ラビアル矯正よりも高額になります。矯正の範囲やマウスピースの枚数によって費用が異なります。最近では比較的安価に製作することができるメーカーも増えてきています。

比較5:治療期間

治療期間は、症例の難易度、矯正の範囲、抜歯の有無によって異なりますが、矯正の装置や方法によって歯が動くスピードは大きく変わらないと言われています。

一般的には、部分矯正の場合は数ヶ月〜半年程度、全顎矯正で1年半〜2年程度、抜歯を伴う場合は2年以上かかると言われています。したがって、ワイヤーかマウスピースかといった違いよりも、治療前の歯並びの状態や目指すゴールによる影響の方が大きいです。

比較6:対象年齢

  • ラビアル矯正(表側矯正): 幅広い年齢層に対応でき、子供から大人まで幅広く利用されています。成長期の子供にも適しています。
  • リンガル矯正(裏側矯正): 主に大人を対象とした治療法で、成人矯正治療に適しています。成長に対応するのが難しいため、子供にはあまり行われません。
  • マウスピース矯正: 永久歯が生え揃った青少年から成人まで幅広く使用できます。マウスピースの種類によっては、子供に対応しているものもあります。

比較7:来院頻度

  • ラビアル矯正(表側矯正): 定期的に来院して、ワイヤーの調整やゴムの交換が必要です。通常、月に一回程度の来院が求められ、来院頻度は高いと言えます。
  • リンガル矯正(裏側矯正): 特に虫歯や歯周病のリスクが高いため、メンテナンスが欠かせず、頻繁な通院が必要です。調整頻度はラビアル矯正と同様、月に一回程度です。
  • マウスピース矯正: 2週間ごとに新しいマウスピースへ交換する必要があります。一回の来院でマウスピースを2枚受け取ることが多いようですが、治療の進み具合によっては複数のマウスピースを受け取り、来院頻度を減らすことも可能です。通院の頻度は比較的少なく、3−6ヶ月に一度の来院で済むケースもあります。

比較8: 治療が向いていない方

  • ラビアル矯正(表側矯正): 歯の表側に装置を付けるため、見た目を気にする方には不向きかもしれません。セラミックブラケットやホワイトワイヤーで、金属色がほとんど目立たないものもあります。ただし、コストを抑えたい方やオーソドックスな治療法を求めている方には適した治療法です。
  • リンガル矯正(裏側矯正): 発音を重視する職業の方や、予算が限られている方には向かないことがあります。
  • マウスピース矯正: 重度の歯列不正や咬み合わせの問題がある方には不向きです。また、装置を1日20時間以上装着する必要があるため、装着時間の確保が難しい方や忘れっぽい方には治療が進まないといったリスクがあります。

 

  1. まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回の記事では、名古屋市千種区の歯医者 ちくさ池下歯科・矯正歯科 院長の河村篤志と、日本矯正歯科学会認定医の資格を持つ副院長の河村智子が、代表的な矯正装置であるラビアル矯正(表側矯正)、リンガル矯正(裏側矯正)、マウスピース矯正について、特徴やメリット・デメリットを比較しました。

ちくさ池下歯科・矯正歯科では患者様のニーズに応じた最適な矯正方法をご提案しています。矯正治療に対する不安や疑問、費用や治療期間について知りたい方は、ぜひ一度ご相談ください。理想の歯並びを実現するお手伝いをいたします。

名古屋市千種区の歯医者 ちくさ池下歯科・矯正歯科

院長

日本顎関節学会専門医

日本補綴歯科学会専門医

日本口腔インプラント学会専門医  河村篤志

副院長

日本矯正歯科学会認定医 河村智子

池下駅から徒歩2分の歯医者 |ちくさ池下歯科・矯正歯科

日付:   カテゴリ:ブログ