よくある質問（インプラント）
インプラント治療に年齢制限はありますか。
20歳以上の健康な方であれば，インプラント治療は可能です。
インプラントは顎の骨に直接埋め込むため，基本的には骨の成長が終わる20歳以降に適応となります。インプラントが行えない条件としては，脳血管疾患や免疫不全の方，放射線療法を受けられている方が該当します。年齢の上限は特にないため，現在病院に通われている方やお薬を飲まれている方でも，主治医の先生と相談のうえでインプラント治療を行える場合もあります。
他院でインプラント治療が難しいと言われましたが，みてもらうことは可能でしょうか。
他院で断られた方でも，インプラント治療ができる場合もあります。
インプラント治療は噛み合わせを回復するうえでとても良い治療法ですが，その反面，手術の失敗や感染のリスクも潜んでいます。そのため，クリニックの設備や担当医の経験がとても重要となります。当院では，国立大学病院で10年以上インプラント治療に携わってきた歯科医師が，診断から手術，噛み合わせの回復まですべての施術を担当します。様々な方法をご提案することができますので，ぜひ一度カウンセリングにお越しください。
治療期間はどれくらいかかりますか。
一般的には抜歯からインプラント手術までは3か月，手術後に上部構造（クラウンやブリッジ）が入るまでさらに3か月程度かかります。ただし，すでに抜歯されている場合や，歯が残っていても条件によっては早めに手術を行うことが可能です。
当院で扱っているスイス製のインプラントは，インプラントと骨との結合（オッセオインテグレーション）が早いと言われていますので，治療期間の短縮が可能です。安全を確保しつつ，通院の負担をできるだけ減らせるような治療計画を立案できます。
インプラントの寿命はどのくらいですか。
適切なお手入れをおこなっていただくと，20年以上トラブルなくご使用いただけます。
インプラントの生存率（手術後にお口の中で機能している割合）は，10年後で約95％程度と報告されています。つまり，インプラント治療を受けられた9割以上の方が10年を超える期間，インプラントを使用できていることになり，15年，20年以上お使いいただくことも可能です。ただし，この条件を満たすためには，毎日の丁寧なセルフケアと，定期的なプロケアが必須条件です。クリーニングだけでなく，噛み合わせやパーツの劣化なども確認することが大切です。
手術の痛みが怖いのですが，どれくらい痛みが出ますか。
手術中は局所麻酔を使用しますので，痛みを感じることはほとんどありません。通常，インプラント1本のシンプルなケースでは，手術時間は30分ほどで，術後も鎮痛剤を1‐2日服用する程度の痛みであることがほとんどです。インプラントの本数が多い場合や，骨の移植など複雑な手術の場合は，痛みや腫れが強く出ることがあります。その場合にも，抗生剤や鎮痛剤を処方しますので，ご安心ください。
他院で行ったインプラントのメインテナンスをお願いすることはできますか。
もちろん可能です。
治療が終了して，問題なくお使いいただけているインプラントの場合は，定期的なレントゲン撮影やインプラント周囲のクリーニング，噛み合わせの確認を行います。
治療途中の方や，作り直しが必要な方は，インプラントメーカーによっては専用のパーツを取り寄せる場合もあります。転居などで前の医院に通院が困難なときには，紹介状などをご持参いただくと連携がスムーズです。お困りの際には一度ご相談ください。
インプラント治療を行うと，MRIの撮影ができなくなるのでしょうか。
治療がしっかり終わっているインプラントであれば，MRIの画像診断に影響はありません。
MRI撮影によってインプラントにトラブルが起きることもありません。ただし，インプラントに義歯を安定させるための磁石のパーツが装着されている場合には注意が必要なため，撮影前に一時的にパーツを交換することもあります。
CTの場合には，インプラントによってアーチファクトというノイズが画像に表示されることがあります。撮影範囲によっては，一時的に上部構造を外してノイズを減らすことができます。
生まれつき歯がないのですが，インプラントで治すことはできますか。
歯の先天性欠損に対しては，インプラントが最適なことがあります。
生まれつき永久歯がない方は，10人にひとりと言われています。そのような方でもインプラント治療は可能で，歯を傷つけず，見た目が良いという点でインプラントにメリットがあります。もちろん，インプラント治療のみでなく，当院では歯がないスペースを埋めるように矯正治療を行うことや，インプラントと矯正治療を併用して審美的で機能的なお口の環境を作ることもできます。
永久歯が無いと言われた方や，大人になってもまだ乳歯が残っている方は，お気軽にご相談ください。