【徹底比較】インプラント、入れ歯、ブリッジの違いとは?

こんにちは。

名古屋市千種区の歯医者、ちくさ池下歯科・矯正歯科 院長の河村篤志です。

「歯が抜けてしまったけど、どの治療法が自分に合っているのかわからない…」

そのようなお悩みをお持ちではありませんか?

歯を失った場合の治療法には、インプラント・入れ歯・ブリッジの3つがありますが、それぞれに特徴や費用、治療期間が異なります。「自分にはどれが合っているのか?」と迷われる方も少なくありません。

そこで今回は、各治療法の違いやメリット・デメリットをわかりやすく比較し、選び方のポイントを解説します。あなたにとって最適な治療法を見つけるための参考になれば幸いです。ぜひ最後までご覧ください。

1. インプラントとは?

インプラントは、歯を失った部分の顎の骨に人工歯根(インプラント体)を埋め込み、その上に人工歯を装着する治療法です。天然歯に近い見た目と機能性を兼ね備えています。

1.1. インプラントのメリット

  • 見た目が自然:天然歯とほぼ同じ見た目で、審美性に優れる。
  • 噛む力が強い:天然歯に近い噛む力を回復でき、硬いものも食べられる。
  • 耐久性が高い:適切なケアをすれば長期間使用可能。
  • 周囲の歯に負担をかけない:隣の歯を削る必要がなく、健康な歯を守れる。

1.2. インプラントのデメリット

  • 費用が高い:保険適用外のため、治療費が高額になりやすい。
  • 治療期間が長い:手術が必要なため、治療完了まで数ヶ月〜1年かかる。
  • 手術のリスク:感染や神経損傷などのリスクを伴う。

1.3. 費用相場・治療期間

  • 費用相場:1本あたり 30万〜50万円程度
  • 治療期間:3ヶ月〜1年程度

2. 入れ歯とは?

入れ歯は、歯を失った部分を補う取り外し式の人工歯です。部分入れ歯と総入れ歯があり、比較的短期間で作製できるのが特徴です。

2.1. 入れ歯のメリット

  • 費用が安い(特に保険適用の場合):保険診療なら比較的低コストで治療が可能。
  • 治療期間が短い:型取りから製作までが早く、短期間で使用できるようになる。
  • 手術が不要:外科的処置が不要なため、身体への負担が少ない。

2.2. 入れ歯のデメリット

  • 噛む力が弱い:天然歯に比べて噛む力が弱く、硬いものが食べにくいことがある。
  • 見た目が不自然になることがある:特に保険の入れ歯は、使用できる材料が限られ、審美性に劣る場合がある。
  • 異物感がある:口腔内に違和感を覚えやすく、慣れるまで時間がかかることがある。
  • 手入れが必要:毎日取り外して洗浄するなど、適切なケアが欠かせない。

2.3. 保険診療・自費診療の違いと費用相場

入れ歯には、保険診療のものと自費診療のものがあります。

保険診療の入れ歯は、主にレジン(プラスチック)で作られており、費用を抑えられる反面、厚みがあるため違和感を感じやすく、耐久性もそれほど高くありません。見た目もやや不自然になりやすいですが、必要最低限の機能を満たすことができます。

一方、自費診療の入れ歯は、金属床(コバルトクロムやチタン)やシリコンなど、より自然な見た目や快適な装着感を追求できる素材が使用可能です。薄くてフィット感がよく、耐久性にも優れていますが、費用は高額になります。

  • 費用相場:
    • 保険診療:数千円〜1万円程度
    • 自費診療:十数万円〜50万円程度
  • 治療期間:1週間〜数週間程度

3. ブリッジとは?

ブリッジは、歯が抜けた部分の両隣の歯を削り、橋渡しのように人工歯を固定する治療法です。固定式のため、装着後の違和感が少なく、しっかり噛めるのが特徴です。

3.1. ブリッジのメリット

  • 費用が比較的安い(特に保険適用の場合):保険診療で治療すれば、インプラントよりも費用を抑えられます。
  • 治療期間が短い:インプラントに比べると、短期間で治療が完了します。
  • 違和感が少ない:固定式のため、入れ歯のような異物感が少なく、噛み心地も安定しています。
  • ある程度の噛む力を回復できる:自分の歯に固定するため、入れ歯よりもしっかり噛める場合が多いです。

3.2. ブリッジのデメリット

  • 周囲の健康な歯を削る必要がある:両隣の歯を大きく削るため、歯の寿命が短くなる可能性があります。
  • 歯周病やむし歯のリスクが高まる:支えとなる歯に負担がかかり、清掃が難しくなるため、歯周病やむし歯のリスクが上がります。
  • 耐久性に限界がある:支えとなる歯の状態によっては、ブリッジの寿命が短くなることがあります。特に支えの歯が弱ると、ブリッジ全体の再治療が必要になります。
  • 適応できるケースが限られる:欠損の本数や位置によっては、ブリッジが適用できないことがあります。例えば、奥歯が数本連続で欠損している場合や、支えとなる歯が弱い場合は適応が難しくなります。

3.3. 保険診療・自費診療の違いと費用相場

ブリッジも保険診療と自費診療で大きな違いがあります。

保険診療のブリッジでは、**レジン(プラスチック)や銀歯(合金)**が主に使用され、機能的な回復はできますが、審美性に劣る場合があります。前歯のブリッジでは、表面に白いプラスチックを貼ったものも選べますが、変色しやすいというデメリットがあります。

一方、自費診療のブリッジでは、セラミックやジルコニアなどの審美性・耐久性に優れた材料を選択できます。見た目が自然で変色しにくく、金属を使わないタイプなら金属アレルギーの心配もありません。ただし、保険診療に比べて費用は高額になります。

費用相場・治療期間

  • 保険診療のブリッジ:数万円〜十数万円程度
  • 自費診療のブリッジ:十数万円〜40万円程度(素材による)
  • 治療期間:1週間〜数週間程度

4. まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回の記事では、名古屋市千種区の歯医者 ちくさ池下歯科・矯正歯科の院長 河村篤志 が、インプラント・入れ歯・ブリッジの3つの治療法について解説しました。それぞれにメリットとデメリットがあり、最適な治療法は患者様のお口の状態やご希望によって異なります。

  • 費用を抑えたい方 → 保険適用の入れ歯やブリッジが選択肢に
  • できるだけ自然な見た目・噛み心地を求める方 → インプラントが適している
  • 治療期間を短くしたい方 → 入れ歯やブリッジが向いている
  • 健康な歯を削りたくない方 → インプラントがおすすめ

このように、どの治療法がベストかは患者様一人ひとりの状況によって異なるため、まずはしっかりとカウンセリングを行い、納得のいく選択をすることが大切です。

当院では、患者様のお悩みやご希望を丁寧にお伺いし、専門的な視点から最適な治療法をご提案いたします。歯のことでお困りの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

名古屋市千種区の歯医者 ちくさ池下歯科・矯正歯科 

院長 河村篤志

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